2014-01-01から1年間の記事一覧
”『ごめん、ニエルのことそういうふうに見たことなくて…なんていうか━━━━』” そう言ってヌナは僕の告白を断った。 でも僕の気持ちはそう簡単には変わらなくて。 ”弟みたいに見てた” 確かにヌナはそう言った。 でもさ、 どうして僕を見て泣きそうな顔するの?…
昨日雨が降ったせいか、今朝は少し冷えていた。 ベッドの隅に追いやられた薄いタオルケットに手を伸ばして肩までかけ、寝返りをうった時、 『ひゃっ!!!』 瞬時に目が覚めた。 目の前には、天使のような寝顔。 『……ニエル?』 「ん、ん……」 さっきの私の驚い…
僕だけのかわいいヌナ。華奢でふわふわしてるけど気は強くて。 だからこそ心配なんだ。 『今日の満員電車はひどかったよ。ぽっちゃりサラリーマンに埋もれちゃうし痴漢はいるし。あの時間は電車に乗るもんじゃないね』 「は!?」 今、痴漢って言った?? さら…
どうもどうもきゃしーです。 いつも読んでくれる皆様、コメントくださる方々、本当にありがとうございます。 かなり前から、ドリーム機能があるサイトで書きたいと思っており、このブログやツイッターでも書きたい書きたい言ってたことがあるのですが、実はすで…
仕事がオフの日、友人とカフェにいた。 ふと、会話が途切れた時、 「ねえ、あれTEENTOPのニエルじゃない?」 私がニエルと付き合っているのは誰にも話していない。 それは、彼の仕事を守るため。それに話したところでたぶん、妄想だと思われるに違いない。 …
「いらっしゃい、ヌナ。ここが僕たちの宿舎だよ」 オフが重なった今日、ヌナを宿舎に呼んだ。 「ニエルの彼女?綺麗な人だな」「ほんとほんと、ヒョンにはもったいないよね」「ニエルのことよろしくねー」 「みんなもういい?僕たちもう部屋行くから」 メン…
『あーやっぱり降ってたか…』 朝の天気予報はやっぱり当たっていた。 走って帰るのはちょっと無理があるくらいの夕立ち。 向こうの空は雨雲がなくて明るい。この辺りもすぐ晴れるんだろうけど。 『傘持ってきてよかった、』 傘を広げて駅までの道を歩く。 「…
何もしていなくとも全身から汗が滲み出る。 今夜はまさしく熱帯夜で。 ベッドに横になった時にかけたタオルケットは、すでに足元でしわくちゃになっていた。 『んんーあついー』 どうあがいても暑さで眠りにつけず、寝返りをうって隣のニエルの上半身に片腕…
”今日のお客様はオーナーのお得意様の息子だから、失礼のないようにね"『はい』 色とりどりのネオンが輝く街、お店の奥のVIPルームで一人待つ。 背中がざっくり開いたタイトなロングドレス。 こんなの着たの初めて… 窓ガラスに映る自分を見る。 『意外と似合…
「これってさ、俺らも大人になったってことだよね、」 『大人っていうか、さ…』 数時間前。 数年ぶりにニエルに再開した。 友人と夜ご飯の約束をして、待ち合わせ場所に行くと何故かニエルも一緒にいた。 「久しぶり、」ニエルは照れたような、気まずそうな…
春、出会いの季節でもあれば別れの季節。 桜並木をニエルと歩く。 「綺麗だね、ヌナ」 『うん、』 満開の桜を見上げるニエル。 その姿に見とれてふと立ち止まる。 枝に手をかざして、優しい笑みを浮かべて、髪が風に揺れている。 そんな美しい光景を忘れたく…
今日は久しぶりにニエルに会える。 カムバの準備が忙しかったのが少し落ち着いて、今日家に泊まりに来ることになった。 最後に会ったのは1ヶ月と少し前。 忙しいだろうと思って私から電話とかは極力控えていたから、 ニエルが髪色を変えたとか、そういうこと…
今日はいつもよりも早く目が覚めた。隣に寝ているヌナは頭まで毛布をかぶり、まだ起きそうな気配がない。 こんな機会だから今日は僕がヌナのために朝ごはんを用意しよう。そう思って、枕元の目覚まし時計のスイッチをオフにして静かに寝室を出た。 キッチン…
…おもしろくない。 『信じらんない。ほんとに一緒に写真撮ったなんて……見てよニエル、すごくない?』 「あー、すごいすごい」 『やっぱりみんなかっこよかった〜』 流した返事をしてもヌナには気にならないらしい。 それくらい1枚の写真に夢中になっている。…
※ 貴方は女優さんです。 今日は少し撮影が長引いてしまった。とりあえずこの窮屈なパンプスを脱ぎたくて自宅へ急ぐ。 マンションが近付くと自身の部屋に明かりが点いているのが見えた。 部屋のロックを解除しドアを開けると、小さな私の靴たちのそばにいつも…
微鬼畜?です………… 苦手な方はバックしてください。 静かな部屋に響くのは、愛のない機械音と、 『ん……っ、ぁぁ……』 すでに力ない私の声。 それは時折高くなって、 『やっ、あっ、ぁああっ』何度目かわからない絶頂を迎える。 「ふふっ、またイッたの?」 タオ…
「ヌナ、今月単独コンサートがあるんだ!」 『そうなんだ!がんばってね!』 満面の笑みで言ってくれたのは嬉しい。嬉しいんだけど、 「来てくれる、よね?」 『…んー、その日は友達と約束があって』 「2日間やるんだけど、」 『次の日はどうしても出ないと…
学生パロです。 毎年この日は、1年の中で最もうんざりする日。 幼馴染の私が隣にいて登校しているのに、周りの視線はニエルをチラチラ…… 靴箱を開けるとバサッと落ちる大量のチョコやら手紙やら… 『うわ……』「はは、俺モテモテだなー」 なんて言いながら落ち…
『たっだいま〜』「おかえりヌナ、なんかご機嫌?」 『そう見える〜?実はね、』 じゃーん、と両手いっぱいの紙袋。 「すごい量…」『今日友だちと買い物に行ったら、どの店もSALEで、安くなった服たくさん買ってきた!』 これが全部洋服だと思うとさすが女の…
『ん〜これはどう?ねえニエル』 「うん、それも可愛いよ」 さっきから現れる度に服が違う。 なんでも、中学時代の友達で久しぶりに集まるんだとか。 『みんなどんな風になってるかなぁ。大人になったよね〜』 「…さっきから肌出過ぎな服多くない?」 『そう…
『オッパー、またフラレたー!!』 隣の家に住むこの子は、家同士の仲がよかったこともあり、生まれた時からずっと一緒にいたようなもので。 大きくなったら結婚しようね!なんて、子どもの頃はよく言っていた。 そんな約束(?)も気付いたらいつからか言わなく…
『ニエル!おかえり〜』 搭乗口から出てきた彼の胸に飛び込む。 「わぁっヌナ!ただいま」勢いで後ろにバランスを崩しそうになって一歩後退る。そのあと両手の荷物ごと背中に回して応えてくれた。 約4日ぶりのニエル。撮影の準備があるからといって年越しも…