おかえりニエル

『ニエル！おかえり〜』

搭乗口から出てきた彼の胸に飛び込む。

「わぁっヌナ！ただいま」

勢いで後ろにバランスを崩しそうになって一歩後退る。

そのあと両手の荷物ごと背中に回して応えてくれた。

約4日ぶりのニエル。

撮影の準備があるからといって年越しも一緒にできなかった。

『あけましておめでとう』

「ふふ、今年もよろしくね？」

会いたかった。

『撮影どうだった？』

「毎日大変だったよー」

『だよね、言葉も直接通じないしね…』

「ヌナに会いたすぎて」

『えっ？』

「どこにいてもヌナのこと忘れられなかったし早く韓国に帰りたいと思って、我慢するの大変だったよ」

『ニエル…』

私の肩にとん、と顔を乗せて耳元に口を近づけた。

「はやく、キスしたい…」

『んっ』

ニエルの柔らかい唇が耳たぶを挟んだ。

『だめだよ、まだ空港…』

「先に抱きついてきたのはヌナだよ？」

『う、そうだけど…』

気がつくとこの抱き合ってる状況もけっこう目立っていた。

一気に顔が熱くなる。

『かっ帰ろ？家でゆっくり、ね？』

「ゆっくり、何？」

わかってるくせに、いじわるく笑った。

悔しいけど、その顔ですら愛しいよ。

両手の荷物を少し持ってあげて、2人で空港を後にした。

＊ ＊ ＊ ＊

あけましておめでとうございます(^^)

これからもちゃんななにえるをよろしくお願いします！

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