if...
昨日雨が降ったせいか、今朝は少し冷えていた。
ベッドの隅に追いやられた薄いタオルケットに手を伸ばして肩までかけ、寝返りをうった時、
『ひゃっ!!!』
瞬時に目が覚めた。
目の前には、天使のような寝顔。
『……ニエル?』
「ん、ん……」
さっきの私の驚いた声で起きてしまったらしい。
うっすらと目を開け、目が会うとふふ、と笑って
「おはよ、ヌナ」
って。
わざとだ、絶対わざと。
確信犯以外の何でもない。
なんてきゅんとしてる場合じゃなくて、
『な、なんでここに?』
「んー?ヌナに会いにぃー」
長い腕を背中に回して引き寄せられる。
まだ完全に目覚めてないせいか、甘えモード全開のニエル。
なんでも、これから活動が忙しくなる前に隙を見つけて来てくれたんだそう。
何時に来たのかと聞くと、私が寝てからそんなに経っていない頃だった。
せっかく来てくれたのに、なんて勿体無いことをしているんだとかなり後悔……
『起こしてくれればよかったのに…』
「ヌナあまりにも気持ちよさそうに寝てたからなんか悪くて。それにね、寝顔いっぱい見れたから充電できたよ!」
『なにそれ、私全然足りてないんだけど!』
「だからぎゅってしてる」
『だめ、足りない』
ニエルの顔を両手で挟み口付けた。
『充電完了!活動がんばってね?』
if...
「ヌナ、そこまでしたならもう足りないよ」
* * *
ご無沙汰してしまいすみません〜〜〜
もしも目覚めたら隣にニエルがいたら…というのをよく考えます。w