「ヌナ！ハロウィンだよ！」 ニエルが両手いっぱいにお菓子を抱えて言った。 『うん、お菓子くれなきゃいたずらしちゃうよ？』「ヌナがいたずらするの？」 『だって、ニエルいっぱいお菓子持ってるじゃない』 「これはリキにもらったんだよ。あいつ今日ハロ…

終電を逃した二エルを家に泊めることにした。『連絡した？』「うん、ちょうど明日は仕事少なかったら許してもらえた(笑)」 二エルを家に上げたことはあったけど、泊めるのは初めてだった。適当に座ってもらったニエルはなんだかそわそわしている。 『ニエル…

ある日の会話。『ニエルー、明日会社の人とご飯行くことになったから帰るの遅くなるね』「うん、わかった」 また別の日の会話。『今度の日曜日同窓会があるから出かけてくる』「気をつけてね」 まただ。一緒にご飯行く人の性別だって言ってないし、同窓会な…

はあーとため息をついてソファになだれ込むニエル。『ニエル大丈夫？』「んー、サイン会がいっぱいあって」かなりお疲れみたい。「…おまじない」『え？』「ヌナのおまじないが欲しい」乱れたニエルの髪をかき分けて、"おまじない"と称されたキスをする。後頭…

雨はあまり好きではない。でも、夜眠る時に聞く雨音は好きなほう。「なに考えてるの？」天井を見てぼーっとしていると、隣のニエルに問われた。『雨の音ってさ、なんか好きなの。落ち着くっていうか』「うーん、うるさくて眠れないと思うけど」こっちを向い…

布団から出た肩に寒さを感じて目が覚めた。 え、私服着てない…？「起きた？」『え…ニエル？』「やっぱり、何も覚えてないよね…」頭痛い…昨日酔ってニエルに告白したところまでは覚えてる… その後一体何を… 「先輩って意外と大胆だね」そう言うニエルも服を着…

仕事の愚痴を聞いて欲しくて、後輩のニエルを家にあがる。ニエルはいつも「いいよ」と爽やかに返事をして、私の一方的な愚痴を、受け止めてくれる。 アルコールの力もあって、どんどんヒートアップする私。 『…それでさぁ〜……でね、……なのぉ！』完全に酔いが…

「えっちなこと、したい。ニエル…」 こんな大胆なことを口にした自分に少し驚く。寝ぼけていたせいもあると思うけれど。 枕になっていたニエルの腕が抜かれ、両手で顔を包まれ唇が塞がれる。 「ヌナ、夢の中で僕とえっちなことしてたの？」『…ん』「どんな風…

撮影見にきてよ、そう言われて訪れたテレビ局。楽屋に案内されてドアが閉まると、ドアに押し付けられるように唇が塞がれる。ニエルの手に後頭部を押さえられ、もう片方の手はドアのカギを締めたあとブラウスの中に忍ぶ。 『ふぁっ、ニエ…』わずかに空いた唇…

僕の腕で、無防備な寝顔ですやすや眠るヌナ。ヌナのふわふわの髪がとても気持ちいい。 目にかかりそうな前髪をそっとかきあげる。 『ん…ニエル…』 幸せそうな顔だなぁ 長いまつげも、すべすべの肌も、整った唇も、今は僕だけのもの。 『ぁっ、だめっニエル……