夢から覚めたら ※

「えっちなこと、したい。ニエル…」

こんな大胆なことを口にした自分に少し驚く。

寝ぼけていたせいもあると思うけれど。

枕になっていたニエルの腕が抜かれ、両手で顔を包まれ唇が塞がれる。

「ヌナ、夢の中で僕とえっちなことしてたの？」

『…ん』

「どんな風に？」

『ど、どんなって……』

「教えて？夢の中の僕は、ヌナをどうやって気持ちよくしたの？」

内容をざっくり伝えると、何か納得したのか「そっか」と言って行為が続けられた。

「あ、もう濡れてるね」

『あっ…』

恥ずかしい……

「僕もね…」

ニエルの硬くなったものが脚に当たっている。

「ヌナのやらしい寝言聞いたら興奮しちゃった」

背中に手を回して、上体を起こされる。

「立って」

ベッドのすぐ横の壁に背をもたれる。

片足を持ち上げられ、ニエルの自身が宛がわれる。

『ちょ、これでするの？』

「そう、夢の続きだよ」

下から少しずつ中を押し広げるように入ってくる。

『はぁん、』

息のような声が漏れる。

「ぁ、ヌ ナ」

ニエルも眉を寄せて感じている。

腰に手を回して押さえながら、少しずつ動きを速めて

『あっん、あ…』

突き上げられる度に声が上がる。

「ヌナ、っ、きもちいい」

『やぁ、にえるっもう、いっちゃ う…』

「ん、いい よ、いってっ、ヌア、ぁ」

ニエルの背中に腕を回してぎゅうっと引き寄せる。

「ぁ、ヌナ、好きっ」

『私もっあっ、んぁっああ』

二人で同時に果てた。

もう立っていられなくて、ニエルの胸にもたれかかる。

『はぁ…』

呼吸を整えていると、そのままベッドに二人で倒れて

「今度はこっち」

四つん這いにされてまた宛がわれるニエル。

『えっちょ、まだ、あっ』

有無を言わさず挿入された。

腰をがっしり掴まれて、激しくピストン

『ああっはげし、あっ』

「ん、ぁ」

『だめっまた、ああっ』

快感が私を攻め立てて、２度目の絶頂。

「ヌナっ、くっ」

少しあとに、ニエルも果てた。

一気に脱力感が襲う。

「はぁ、ヌナごめん、暴走した…」

頭を撫でて謝ってきたニエル。

でも、元はといえば誘ったのは私のほうで…

『ううん、気持ちよかったから』

それも事実で。

夢が原因でこんなことになるなんて想像もしてなかったけど、

ニエルならいつでもどこでも変わらず幸せな気持ちになれることも事実だった。