夢見る夜

僕の腕で、無防備な寝顔ですやすや眠るヌナ。

ヌナのふわふわの髪がとても気持ちいい。

目にかかりそうな前髪をそっとかきあげる。

『ん…ニエル…』

幸せそうな顔だなぁ

長いまつげも、すべすべの肌も、整った唇も、

今は僕だけのもの。

『ぁっ、だめっニエル…』

え？

寝言？

『そんなとこ…っ』

夢、見てるの？

『あんっ、もっと…ニエル…』

甘いヌナの声。

聞こえた言葉から連想すると、なんだか…

「っ…」

こんなの、我慢しろっていうの？

はやく起きてヌナ……

『やだっ、あっ………え？』

自分の声で起きたヌナ。

『私…寝言？』

「おはようヌナ。全然朝じゃないけど」

まだ状況を理解してないみたい。

「夢見てたでしょ？」

『う、うん…』

「なんの夢だったの？」

『そ、それは……』

「同じこと、してみようよ」

ヌナの夢の中の僕が、どんなふうにヌナを愛したのか、体で教えて。

Twitter@TT_cathy