ちゃんななにえる

きゃしーです。TEENTOPの天使ニエルの妄想炸裂溺愛中の変態です。@TT_cathy

もっと妬いて

ある日の会話。

『ニエルー、明日会社の人とご飯行くことになったから帰るの遅くなるね』

「うん、わかった」


また別の日の会話。

『今度の日曜日同窓会があるから出かけてくる』

「気をつけてね」


まただ。

一緒にご飯行く人の性別だって言ってないし、同窓会なんて絶対異性がいるのわかってるのに、すんなり受け入れるんだ。

それが悪いって訳じゃないけど…



『友達に合コンに人数合わせで来て欲しいって言われたんだけど…』

「……それは、しょうがないね」


『本当に行ってもいいの?』

「え?」

『合コンだよ?行ってもいいの?友達とご飯行くのとは違うんだよ?』

「どうしたのヌナ…」



『ニエルは、私のことが好きなの…?』

たまに不安になる。

少しくらいやきもちとか妬いてくれてもいいのに…

不安を口に出した瞬間、感情が溢れた。


「えっヌナ!?泣いてる…?」

私の方が歳上なのに、歳下みたい…


『ぅ、っ…ふぇ』


「……ごめん、僕…」

ニエルの両腕に包み込まれる。

『なん、で、謝る、の?』


喋る度に涙が溢れた。

そんな私の頭をなだめるようにぽんぽんするニエル。

「僕、ヌナを不安にさせることしてたんだね」

困ったように眉を下げるニエルに、思っている気持ちを吐き出した。

ニエルはうん、うん、と黙って話を聞いてくれた後、


「僕、ヌナより歳下だからさ、あんまり妬いて子供みたいだなとか、めんどくさいとか思われたくなかったんだ」

『ニエル…』

「本当は男の人がいるところに行かせたくないよ。誰とどこに行くのかも気になるし、合コンって聞いた時、どうにかなりそうだった」


目尻に残る涙を指ですくいとって、

「合コンなんて、行かないで」

『…行かないよ。行く気なかったもん』


「泣かせてごめんね」

『ううん、わがまま言ってごめん』


「じゃあこれで仲直りだね」



喧嘩ってわけじゃなかったけど

ふわっと優しい笑顔が近付いて、唇が重なった。