元気をあげる ※
はあーとため息をついてソファになだれ込むニエル。
『ニエル大丈夫?』
「んー、サイン会がいっぱいあって」
かなりお疲れみたい。
「…おまじない」
『え?』
「ヌナのおまじないが欲しい」
乱れたニエルの髪をかき分けて、"おまじない"と称されたキスをする。
後頭部に手を添えられ、時折息を漏らしながらしばらく甘いキスを続けた。
キスを終えると、私はニエルのズボンのベルトに手をかけた。
「っ!ヌナ?」
『今日は私がニエルを気持ちよくしてあげるから』
中に手を入れると、さっきのキスで熱を持ち始めていた。
「わ、はず…」
唇に手の甲をあてるニエル。
ズボンと下着を少しずらして、ニエル自身を外に出して先端に口付ける。
「んっ…」
ニエルがびくんと体を震わせた。
口いっぱいに含んだり、舌を這わせたりしてみる。
「ぁっ、だめ、ヌナ…っ」
少し高くてかすれたニエルの声に興奮を覚えた。
「はっヌナ、あ…出、るっ」
出していいよ、と咥えたまま伝えると
「は、ヌナ好きっ……く、あっ」
そのまま口内に熱を吐き出した。
私はそれをそのまま飲み込んで
『気持ちよかった?』
「ん、やばかった…」
『よかった、元気になってもらえて』
「でもまだ、ヌナも気持ちよくしないと」
立場逆転、ソファに押し倒されて下着の上からそこに触れ、
「ほら、ここはもう準備できてる」
下着を脱がされニエルが入ってくる。
『あん、さっきいった、のにっ…』
「こんなになってるヌナに、興奮しないわけないでしょっ」
動きが早まり、お互い絶頂が近づく。
『やぁ、も、いっちゃ、う、あっ』
「は、一緒にいこ?」
何度も最奥を突かれて2人で同時に果てた。
ニエルが倒れてきて、体がぴったりくっつく。
『はぁ、気持ちよかったよ、ニエル』
「僕も。ヌナってほんとたまに大胆になるんだから」
『だって、ニエル元気なかったから』
「ありがと。もう元気になったよ。ヌナのおかげ」
おでこに優しいキスをくれた。