ちゃんななにえる

きゃしーです。TEENTOPの天使ニエルの妄想炸裂溺愛中の変態です。@TT_cathy

誕生日


『ただ〜いまぁ〜…』

リビングに電気がついている。
ニエルが気を使ってつけっ放しにしてくれたのかな…


それにしても頭痛い…

先輩の愚痴が止まらなくて2件目も付き合っちゃった。


「おかえりヌナ、」


テーブルに肘をついたニエルがいた。


『ニエル、ただいまぁ…』

「お酒くさ……飲んできたの?」


『うん、先輩の付き合いでね、』

「女の人?」

『んーちょっと男の人もいたけど』


「ふーん、じゃ、僕もう寝るね」



なんか怒ってる…?


『待って、』


勢いでニエルの袖口を掴んだ。

「なに」


『ニエル、怒ってる?』


「別に」

『嘘。どうしたの?遅くなったことは謝るよ…ごめんね?』

「そんなの怒ってないよ」


じゃあ…

なんか約束すっぽかしたとか?

でも今日は何もなかったような…


記念日とか?

いや、それは先週だったし…


「ーーー日。」


『え?』


うつむいて前髪が顔にかかってるけど寂しそうなのはわかった。


「誕生日。」

誕生日?誰の?


んー…………………


『あ、』


時計の針はとっくに0時を過ぎていて、

日付が変わった今日は、私の誕生日だった…


「おめでとうって、一番最初に言いたかったのに」


ニエル……

『ごめん…』


ぎゅっと抱き寄せられて



「ヌナのばか」


ばか、がそんなに愛しく感じたの初めてだよ…


『ねえニエル、おめでとうって言ってよ。まだ誰にも言われてないから』

「…おめでとう、ヌナ」


拗ねた表情はもうどこにもなくて

いつもの優しい微笑み。


『ありがと、ニエル』


その優しい声を発した唇にそっとキスをした。







「……お酒くさい……(笑)」

『うっ……ごめん…』

「うそうそ。でもさ、飲み会に男の人がいたのはちょっとやだった。仕事だからしょうがないけど」

『うん…』

「ていうか駅から家まで一人で歩いてきたの?」

『?うん』

「今度から電話して。駅まで迎えに行くから」

『うん』


「じゃあ、もっかいキスして?仲直りしよ」

『お酒くさいから…』

「あれうそだってば」

『ふ、んっ…』




口内を味わうようなキスは、

酔いがさめるどころか深められているようだった。