守りたい
僕だけのかわいいヌナ。
華奢でふわふわしてるけど気は強くて。
だからこそ心配なんだ。
『今日の満員電車はひどかったよ。ぽっちゃりサラリーマンに埋もれちゃうし痴漢はいるし。あの時間は電車に乗るもんじゃないね』
「は!?」
今、痴漢って言った??
さらっと言ったよねこの人…
「ヌナ、痴漢、されたの…?」
『え、うん。なんかスカートの中に違和感があってさ「もう言わなくていいよ」
言葉を遮ってヌナを強く抱きしめた。
『ニエル?』
「ごめんね…」
『え、なにが』
「そういうとき、そばにいてあげられなくて」
『大丈夫だよ。舌打ちして肘で押したらやめたから』
……………。
そういうところほんと、かっこいいよヌナ。
でも、
「そういう問題じゃないよ!満員電車にこんな短いスカートで乗るなんて!もうスカート履くの禁止!電車乗るの禁止ー!」
『そ、そこまで!?』
僕がいきなり声を張るからヌナも驚いたみたいで。
「あーもうほんとに…」
僕が守ってあげたかった。
ほんとは一人で外歩かせたくないんだ。
それくらい心配で、愛してる。
『わかった。満員電車には、乗らないようにする。私ももう乗りたくないし』
ほんとは、ちょっとこわかったんだ━━
そう言ったヌナもまた僕にぎゅっと抱きついてきて。
頭を撫でて、強く抱きしめ返した。
これからは、ちゃんと守るから。
こちらにも載せました!
ちゃんななにえる